足首捻挫でギプス固定をしてはいけない理由
当院では足首捻挫ではギプス固定は行いません。
理由はギプス固定は足首捻挫に関してはメリットよりもデメリットの方が大きいからです。
メリットとしては患部を安静にすることで安心感が得られる、外力から守られる、くらいでしょうか。
結論から言うと、ギプス固定をやらず早期に動かせる範囲で動かした方が、足首捻挫は早く治ります。
後々の怪我の影響も、ギプス固定をしない方が少なくて済みます。
このページの内容
恐ろしいギプス固定の影響
この写真は以前来院してくれた、大学アメフト選手のふくらはぎの写真です。
見てお分かりのように、左に比べて右の方がふくらはぎの太さが細い事が分かります。
聞くと1年ほど前に捻挫をし、3日ほどギプス固定を行ったとの事でした。
3日間のギプスでもここまで顕著に筋量が低下し、その左右差は1年たっても歴然と残っています。
これは筋肉が使われないことによる結果、細胞の機能が低下し筋肉が減ってしまった事を表しています。
では、この差を無くし、再び筋肉を増やすには細いほうだけ重点的にトレーニングを行えば良いかと言うと、なかなかそういう訳にはいきません。
固定安静によって低下した筋肉は細胞レベルで低下してしまっているので、元に戻す事は非常に困難になります。
ギプス固定を行わない捻挫治療
当院では捻挫に対する施術でギプス固定を行う事はありません。
過去ブログでもいくつか事例をご紹介しています。
足首捻挫の治療にギプス固定は必要なし、と言い切れる理由とその現実。
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受傷直後から出来る範囲での足の接地を励行し、固定も足を着くための最低限のテーピング固定にとどめています。
こうして施術を行った足首は、受傷直後はこんなに腫れていても、
二週間でここまで回復します。
まとめ
足首を固定して足を着ける範囲で着くだけでも、ふくらはぎの筋肉は活性化するので筋肉の低下を防ぐことは出来ます。
捻挫は過度なギプス固定、完全免荷を行わない方が早く改善し、その後の予後も良いものとなります。
捻挫をしても落ち込まず、積極的に捻挫に向き合ってくださいね。
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