捻挫とは

関節内で骨と骨を繋ぐ靭帯が損傷された状態を指します。

損傷の度合いは三つのランクに分けられ、それぞれ

Ⅰ度・・・靭帯が外力により伸ばされた状態
Ⅱ度・・・靭帯が部分的に切れた状態
Ⅲ度・・・靭帯が完全に切れた状態

とされます。

症状

強い痛み、腫れ、熱感が主に感じる症状になります。自分では関節を動かすことが困難になる場合もあります。この症状の現れ方が損傷の度合いの目安になります。
受傷直後よりも翌日の方が腫れが強く出たり、血腫と言われる紫色の皮下出血が現れることがあります。

処置

捻挫をしてしまった時の処置としてはRICE処置が基本となります。

R・・・Rest(安静)
I・・・Icing(冷却)
C・・・Compression(圧迫)
E・・・Elevation(挙上)

を行います。 具体的には氷で冷やして包帯を巻いて足を心臓より高く挙げて安静を保つ、というものです。
この時、氷はビニールなどに入れて凍傷を避けるために一度水にくぐらせたものが良いでしょう。

当院ではこのRICE処置に加えて、もう一つの処置を提案しています。

P・・・Protect(守る)

です。 何か添え木や支えになるものを使って応急的に患部を支えてあげます。

このPRICE処置が捻挫直後の処置の基本となります。 アイシングの時間は20分を10分休憩を入れて3セットで良いでしょう。

アイシングは受傷直後24時間以内は有効ですが、何日もアイシングを続けていると逆に治りが遅くなってしまう事もありますので注意が必要です。

当院の治療

当院の捻挫治療は、固定を行って保存安静と言う治療は行いません。

受傷直後から患部にハイチャージエレサスを用いて積極的に治療を施していきます。

早期から積極的な治療を行う事で、通常の2~3倍の速さでの回復が可能になります。

固定も過度な固定は治癒を遅くしてしまうので、最低限の固定で動かせる範囲で積極的に動かしていきます。

患部の状態を的確に見極めて、治療、リハビリを行う事で早期の回復が可能です。

         捻挫直後の足首

          三日後の足首

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