もう一度、あのフィールドへ。全てのアスリートに贈る、医師も見放した僕の膝前十字靭帯損傷から復活までの道程。その2

リハビリを始めるにあたって一つの目標を立てる事にしたんです。

 

もう一度、子供と同じフィールドに立って楕円形のボールを追えるようになる事。

 

このイメージを常に頭に思い浮かべて、とにかくやってみようと心に決めました。

 

スタンフォードのトレーニング

 

まずは無負荷でのレッグエクステンション。(クリックリックすると動画が見られます)

 

座った状態で膝の曲げ伸ばしをする運動です。

 

筋肉をしっかりと収縮させるために、3秒かけて伸ばし、3秒保持して3秒かけて降ろす、と言うやり方で行いました。

 

しかし、こんな単純な運動でも膝が安定せず、ズレるような感覚が付きまとってきます。

 

しっかりと筋肉に力を入れる事を意識して、指と目で筋肉の収縮を確認しながら行っていきました。

 

筋肉が短期間で痩せてしまいとても悲しくなりましたが、

 

「こんな経験は患者さんに向き合う時に必ず活きる」

 

と自分を鼓舞させて最初は進めていました。

 

膝のリハビリテーションはおおよその形はわかっているつもりでしたが、前十字靭帯損傷に特化した復帰プログラムとなるとそこまで明確にはわかっていませんでした。

 

いろいろ考えているうちに、以前呼んだブログを思い出したんです。

 

スタンフォード大学でアメフト部のコーチをされている元リクルートシーガルズで日本代表オフェンスライン(サイドスクリーンでコーナーバックに物凄いスピードで飛んでくるオフェンスラインでした💦)の河田剛さんのブログ。

 

スタンフォードでの日常や練習の様子を書かれていて愛読していたのですが、ある日のブログは膝のリハビリに関する内容が書かれていました。

 

スタンフォードは全米でも屈指のリハビリテーション施設を備えており、ここで選手の復帰を支えているとの事。

 

そこでご自身が日本で現役時代に前十字靭帯の手術を受けたがあまり調子が良くないこともあり、良い機会だからとスタンフォードのリハビリを受けてみたと言うブログでした。

 

しっかりと検査をしてリハビリテーションプログラムが作成され、ブログ内でそのプログラムの写真を挙げられていたんです。

 

拡大すれば内容はしっかりとわかる状態。

 

同じ前十字靭帯に対するリハビリテーションプログラムなら、自分にとって参考になるかもしれない。

 

そう思い、スクショしてあった写真を拡大してプログラムを見ていきました。

もちろん英語なので全部が理解できるわけではありません。

 

分からない単語は調べ、聞いたことのないトレーニングはYouTubeで検索してやり方を確認し、一つ一つ試していくことにしました。

 

河田さんはこのリハビリを行った結果とても調子が良くなり、以前は出来なかったジョギングも軽快にこなすことが出来るようになったとの事。

 

もちろん、これはその時の河田さんの膝の状態に合わせたプログラムなので、トレーニングの種類、負荷設定などは河田さん仕様になっています。

 

なので自分で試してみて自分に合うトレーニング、負荷設定を選択し、自分なりのプログラムも加えてトレーニングをすすめて行きました。

意外だったトレーニング内容

 

スタンフォードのプログラムを精査してみると、意外な事に気づきました。

 

それはハムストリングスのトレーニングが多い事。

 

それまでは膝を安定させるには膝周囲の筋肉、特に内側広筋が重要と考えていたのですが、ハムストリングスのトレーニングがいくつもあり、やり方も意外なものでした。

 

膝の怪我をすると、膝周囲筋と同様に、ハムストリングスの筋力低下もかなり著名になってしまうことは、それまでの臨床でもわかってはいました。

 

最初は前後バランスよくトレーニングする事が重要なんだろう、と言うくらいの認識でしたが、ハムストリングスの強化は前十字靭帯の特性、前十字靭帯損傷のパターンを鑑みると最重要となることがリハビリを進めていくうちに分かりました。

 

プログラムが決まればあとはやるだけ。

 

ここから必死のパッチで行うリハビリテーションが始まりました。

 

次回からリハビリテーションプログラムの詳細をご紹介します。

 

当院のLINEオフィシャルアカウントにご登録頂くと、LINEでお問合せ、ご相談、ご予約も出来て大変便利です。
ご登録をご希望の方は下のバナーをクリックしてご登録ください。

 

ご予約はこちらからどうぞ。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *