もう一度、あのフィールドへ。全てのアスリートに贈る、医師も見放した僕の膝前十字靭帯損傷から復活までの道程。その3

トレーニングプログラムはウオームアップをしてから負荷の低いエクササイズから始まります。

 

まず初めにあるのがターミナルニーエクステンションと言う種目。

 

ニーエクステンションとあるので膝を伸ばす運動とは予測がつきましたが、ターミナルと言う単語はトレーニングの種目として遭遇したことはありません。

 

ターミナル(terminal):終わり、終末、終点

 

動画を検索してやっと意味が分かりました。

 

このページの内容

ターミナルニーエクステンション

 

 

膝の伸展終末期、伸ばしきる少し前に負荷を掛ける運動だったんです。

 

今まで行ってきた座った状態でのレッグエクステンションとはだいぶ刺激の入り方が違います。

 

このエクササイズはゴムバンドの強度により負荷の強さが変わるので、最初は当院にある黒のセラバンドで10回3セット行いました。

 

その効果がどれくらいなものか、気の早い僕はエクササイズ終了後に少し歩いてみました。

 

あっ!怖さが無く安定して歩ける!

 

今まで膝がぐらついて安定せず、足がつくときに恐る恐る着いていたのが、かなり安定して着くことが出来るようになりました。

 

歩いていて足を前に出すときの少しの膝の伸展動作。

 

この局面でぐらっとした感じがして、足が前にスムーズに振り出せない状態だったんです。

 

まだ効果は一時的ですが、エクササイズ後はかなり安定感を得ることが出来ました。

 

前十字靭帯損傷時の膝関節の角度

 

ここで一つの推測を思い浮かべたんです。

 

スポーツでの前十字靭帯損傷、特にノンコンタクトでの損傷パターンの場合、接地した側の膝関節は完全伸展位手前が多いのではないか。

 

膝周りの筋肉の活性が弱くなり、靭帯も緩んでいる状態で、無理にストップ動作やカットバック、ステップを切ろうとしてブチっといってしまっているんじゃないか。

 

これはあくまでも推測ですが、前十字靭帯損傷時の動画を見る機会があると、考えられなくもないと思っています。

 

具体的にはストップ動作、カットバック、ステップの際は膝をある程度曲げて行う事を意識すれば損傷を防げるのではないかと考えており、患者さん、クライアントさんには実際の動作も交えて予防法をお伝えしています。

 

先ずは膝の安定

 

前十字靭帯損傷の大きな障害である膝のぐらつきの改善は、このターミナルニーエクステンションが大きく寄与してくれました。

 

エクササイズ最初にこれを行うと、その後のエクササイズでもある程度安定感を感じた状態でこなすことが出来ます。

 

このエクササイズを知っただけでも、自分にとっては大きな進歩でした。

 

その4につづく

 

当院では前十字靭帯損傷後のリハビリテーションに特化したプログラムをご用意しております。

前十字靭帯損傷リハビリテーションプログラム

 

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