【症例報告】中学生バスケットボール選手の左足関節捻挫受傷当日から合宿後までの経過

今回は、中学生バスケットボール選手の左足関節捻挫について、受傷当日から11月3日の選手権に向けた施術経過をご紹介します。

相手選手との交錯によって10/4に左足首を捻挫し、受傷当日は足をつくこともできない状態でした。
本人は、10月10日の進学希望先の高校との合同練習と、10月17日からのクラブ合宿への参加を希望していました。
このブログで当院の施術による改善過程、競技復帰への段階的なアプローチを時系列でご紹介します。
10月4日|受傷当日
相手選手と交錯して左足首を捻挫し、当院を受診。
初診時は、外果を中心に著明な腫脹があり、患部に触れるだけでも強い痛みあり。
足を地面につくことができず、自分の力で足首をほとんど動かせず、力も入りにくい状態で、エコーで患部を観察したところ、観察範囲では明らかな骨の異常は認められませんでした。
また、オタワアンクルルールの基準を踏まえて評価を行い、施術を開始しました。
オタワアンクルルールとは
オタワアンクルルールは、足関節や足部の外傷において、骨折の可能性を評価し、X線検査の必要性を判断するための臨床ルールです。
足関節の痛みがある場合、内果・外果の後縁や先端に骨性圧痛があるか、受傷直後と診察時に4歩歩けるかなどを確認します。
足部の痛みについては、第5中足骨基部や舟状骨の骨性圧痛、4歩歩行の可否などを確認します。
ただし、エコーで骨の異常が見当たらないことだけで骨折を完全に否定することはできません。今回のように受傷直後に荷重できない場合は、骨折の可能性を慎重に評価し、必要に応じて医療機関での画像検査を検討します。
施術では、受傷当時からハイチャージおよびエレサスによる通電を行い、患部をテーピングで固定。
帰宅時は松葉杖を使用しました。
本人からは、10月10日の高校との合同練習と、10月17日からのクラブ合宿に参加したいという希望がありました。
10月5日〜6日|受傷後2〜3日目
受傷当日から3日間、連続して施術を行いました。
足は地面に着けて歩けていましたが、OKC(オープンキネティックチェーン)の運動から念のため始め、痛みのない範囲で足関節の底屈・背屈、内反・外反運動を行いました。
施術を重ねるなかで、日に日に腫脹が軽減し、段階的に荷重ができるようになりました。
当院では、外傷の状態に応じて受傷直後から集中的に施術を行い、患部の状態を確認しながら運動や固定の内容を調整しています。
通常、今回のような捻挫であれば、普通の整形外科、接骨院であればアイシングやギプス固定を行うレベルだと思います。
しかし、当院はアイシングやギプスによる完全固定は行いません。
アイシングやギプス固定を行わなくても、受傷日から通電施術を行い、損傷電流を患部に流すことで治癒サイクルを促進させることで、早期改善、復帰を可能にしています。
10月8日|受傷後5日目 部分的に練習参加
テーピングで患部を固定し、練習には少し参加。
10月9日|受傷後6日目 歩行と競技動作の回復
歩行に問題がなくなり、ラテラルステップやアンクルジャンプも可能に。
10月10日|受傷後7日目 高校との合同練習
本人が希望していた、進学希望先の高校との合同練習に参加。
ゲーム形式の練習も行い、慎重になりながらも、当日は大きな問題なく参加。
10月11日|受傷後8日目 荷重運動を多く取り入れる
日常生活に支障がない状態になりました。
施術では、CKC(クローズドキネティックチェーン)のエクササイズを多く取り入れました。
CKCは、足などの身体の一部を地面につけた状態で行う運動です。スクワットなど、体重を支えながら行う運動が該当します。
足首の状態に合わせて運動を進め、競技特異的な機能の回復を目指しました。
10月14日|受傷後11日目 練習参加
練習日のため、施術後にテーピングで患部を固定し、練習に参加。
10月15日|受傷後12日目 テーピング固定で練習参加
当院の休診日だったため、テーピング固定のみを行い、練習に参加。
10月16日|受傷後13日目 クラブ合宿前の施術
ほぼ問題なく動けるようになり、翌日からのクラブ合宿にも参加できそうな状態に。
10月17日|受傷後14日目 クラブ合宿へ出発
合宿当日は、早朝5時から当院でテーピング固定を行い、合宿に出発。
10月19日|受傷後16日目 合宿後の受診
合宿から帰宅し、当院を受診しました。
本人によると、合宿では2日間で合計6試合が組まれ、すべてフルでプレーしたとのことでした。
5試合目あたりから左足首に少し痛みを感じるようになり、本人も少し無理をしたと自覚していました。
合宿中に痛みが出現しましたが、6試合をプレーしたとならばこれは想定内。 患部の状態を確認しながら、引き続き改善に向けた施術を行っていくことになりました。
11月3日の選手権に向けて
現在は、11月3日の選手権に向けて、さらなる改善を目指しています。
これまでの経過に合わせて、足関節の状態を確認しながら、運動療法や競技復帰に向けた対応を継続しています。
佐々木接骨院では、スポーツによる外傷に対して、患部の保護から運動療法、競技復帰に向けた対応まで、状態に応じた施術を行っています。
足首の捻挫など、スポーツによるケガでお困りの方はご相談ください。
参考資料
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