ゴルフのスイングスピードをアップさせる、スポーツトレーナーがおススメするトレーニング方法。
ゴルフや野球、テニスのスイング動作はそのスイングスピード、回旋スピードを上げる事がその競技において大きなアドバンテージになります。
ドライバーの飛距離や打球の速さが成績、勝敗に大きな影響を及ばすのは、プレイヤーの方は身に染みて感じてらっしゃいますよね。
スコアを良くするためにはもっと、ドライバーの飛距離を上げないと
そんな回旋系スポーツの大きな要素であるスイングスピードを上げるための、ポイント、その強化方法をスポーツトレーナーとしての立場からお話したいと思います。
腰は回らない
回旋系のスポーツで、そのスイングスピードを上げるために良く言われるのが、腰を早く回せ、という事。
プレイヤーの意識としても、スイングと言う動作が腰を回して行われると感じている方が多いと思います。
しかし、解剖学的な見方をすると、腰の骨は回旋動作においてはほぼ動いていません。
腰、骨で言うところの腰椎は、回旋可動域はほんのわずかしかなく、その可動域は10度前後。
五つある腰椎は回旋動作においてはほぼ、動いていないと言えます。
ではどこが動いて背骨の回旋動作を可能にしているかと言うと、それは胸椎、胸にある背骨の部分です。
12個ある胸椎の、そのユニットとして動く回旋動作の可動域は30度以上。
スイング動作において、その回旋可動域が大きければそれだけ加速できる余地が生まれます。
背骨においては胸椎の可動域の拡大が、スイングスピードの向上に大きな影響を及ぼすのです。
スイングスピードを上げる原動力
次はスイングスピードを上げるための原動力、モーターに関してです。
胸椎の回旋可動域を拡大できても、力の出力、パワー発揮が弱くてはスピードアップは出来ません。
ではスイング動作において、スピードアップに大きな影響を及ぼす箇所はどこでしょうか?
それは股関節です。
回旋動作は背骨と骨盤がリンクして大きく捻じられ、加速してパワーを発揮します。
この時、いかに骨盤を早く回すことが出来るかがキーポイントになります。
いわゆる、腰のキレ、と言われる部分。
この腰のキレを出すには、股関節の使い方がポイントになります。
股関節の動きを最大限活かす
股関節は球関節と言う種類の関節で、特徴としては様々な方向に動くことが出来ることが挙げられます。
曲がる、伸ばす、捻る、と股関節はいろいろな動きが出来ますが、その中でもスイングスピードを上げるために特に重要なのが、内旋と言う動作です。
股関節の内旋は、加速動作においてはとても大きなポイントで、走る動作、ピッチングにおいてもとても重要であり、過去ブログでもお話しています。
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ブレーキを掛ける
ここでもう一つ付け加えたいのが、スイングの最後の部分。
フィニッシュでも股関節を内旋するという事です。
特に前側の股関節の内旋を強く意識する事で、骨盤の回旋は強いブレーキが掛かります。
土台が急に止まってもその上に載っている物体は止まることが出来ず、逆にその反動で強く前方、または進行方向に振り出されます。
骨盤が急に止まる事で、その上の部分のトルソー(胴体)、肩、腕はさらにスピードを加速させてスイングされ、そのスピードはインパクトの瞬間に最大限になります。
強いブレーキを掛けられるのはスイングスピードを上げる大切な要素で、それはピッチングにも言える事です。
また、しっかりとブレーキをかける事は股関節周囲の靭帯への負担も軽減し、関節を守ることも出来ます。
股関節内旋エクササイズ
ここまでお話してきた股関節の内旋ですが、内旋動作を強化するにはいろいろな方法があります。
まずは内旋に関わる筋肉を活性化するだけでも効果があるので、家で出来る、とても簡単な方法をご紹介します。
このように両膝を付けて座り、
足首を開きます。
これだけでも内旋動作に関わる筋肉は活性化します。
15回から20回を3セットくらい行いましょう。
まとめ
以上、スポーツトレーナーの立場からゴルフ未経験の僕がスイングスピードに関してお話させて頂きました。
技術的な細かい部分は分かりませんが、動作を簡略化するとこのような要素が当てはまると思います。
実際の動きでは、つま先、膝が外を向かず、正面かやや内向きに向いてスイングすると内旋によるパワーが発揮しやすくなります。
ここで注意して頂きたいのが、だからと言ってスイング時に股関節を強く意識し過ぎない事です。
強化はトレーニングとして行い、実際のスイング時は少し意識する程度でスイングそのものに集中して、結果、変化が出るのが理想です。
ゴルファーの方はどうぞ参考にしてみてください。
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