「持論」 成長期の腰椎分離症を予防するには深呼吸が効果的
佐々木接骨院院長の佐々木です。
だいぶ肌寒くなりましたね。
食べ物が美味しい季節になりました。
秋を旬とする食べ物って多いですよね。
旬と言うのは美味しいと言うばかりでなく、そのおいしさは高い栄養価に裏付けされている事なんですね。
旬のものを食べると、栄養が他の時期より沢山得る事が出来ます。
美味しく食べて、冬の寒さに備えてくださいね。
今回のブログは僕の勝手な持論になります。
こういった研究、考察は他にあるかもしれませんが、僕なりに推察している事をお話させて頂きました。
これを読んで、
「ふーん、ちょっとやってみようかな」
くらいに思って頂けるととても嬉しいです。
分離症、すべり症の病態
腰椎分離症、すべり症とは腰の骨の骨折を言います。
椎弓と言われる、赤い矢印の骨の部分が折れてしまう状態なんですね。
分離症の有無をレントゲン検査で確認する時、斜め後方から斜位像と言う形で撮像します。
椎弓を斜め後ろから見るとテリアと言う犬種の形に見えるので、テリア像なんて言われるそうです。
そのテリア犬の首の部分にあたる所が折れてしまうんですね。
写真の黄色い矢印の部分がそれです。
この部分が骨折=分離してしまいます。
分離して椎体自体が前方に滑って移動してしまう事を、すべり症と言います。
こうなってしまうにはいろいろと原因はあるのですが、やはり大きなストレスが腰にかかっている事は確実なところ。
特に過剰な前弯、いわゆる反り腰が症状を誘発している事は外すことが出来ないでしょう。
反った状態で捻りや大きな力が腰に加わることで、腰椎の一番弱いテリア犬の首の部分が破綻してしまいます。
この反り腰を産む原因はいろいろと考えられますが、その一つに僕はこんな事があるのではないかと思っています。
筋肉と骨の成長の差
発育段階、成長期において筋肉と骨の成長スピードには差があるのは御存知ですか?
骨の成長のほうが速く、筋肉より早く大きく長くなります。
これが成長痛の大きな要因の一つだと言われています。
成長痛で代表的な膝のオスグット病。
膝のお皿の下が痛くなる症状ですが、これは太ももの筋肉と骨の成長スピードの差異がその原因の一つです。
骨が伸びるスピードに筋肉が付いていけず、強く張った状態になってしまうんですね。
骨にくっ付いている筋肉は、くっ付いている部分が強く引っ張られてストレスを受けて痛みを発症し、ついには骨をはがして(いわゆる剥離骨折)しまうほどになることもあります。
筋肉と骨は体を構成するものなので、体のいたるところにこんな状態が成長期には発生していると僕は想像しています。
では骨と筋肉の成長スピードの差異、という事実と分離症の発症を繋げるものは何でしょうか?
それは僕は横隔膜ではないかと推測しています。
横隔膜は筋肉で肋骨から背骨に掛けてくっ付いています。
息を吸う事で縮んで下降し、吐くことで緩んで上昇する横隔膜。
成長期は運動の負荷も激しくなる時期で、スポーツをやっている子は練習がハードになってきます。
激しく息の上がる練習を行うとそれだけ呼吸の回数も頻繁になり、横隔膜が動くスピード、回数も早く多くなります。
特に吸気、吸う事が協調され、硬化を助長されて横隔膜は骨の成長スピードについていけず、くっ付いている背骨をぐっと前に引っ張ってしまい、その結果背骨が前弯を強制されてしまう、と言った推測です。
あくまでも推測なので、「そんなことあるか!」と思われる方もいるかもしれませんが、僕としては多少なりとも関係しているんじゃないかな、と思っています。
呼吸の役割
横隔膜を緊張しっぱなしにしないようにすれば良いのではないか、という事でここで重要になってくるのが呼吸です。
息を吸うと肺に空気が入って肺が膨らみ、この時横隔膜は下に下降して収縮します。
息を吐くと肺がしぼみ、横隔膜は緩んで上に上昇します。
そうです、息を吐いて横隔膜を緩めてあげるんです。
こうすることで先ほどの仮説で言う、横隔膜による背骨の前への引っ張りも弱まり、前弯を緩和してくれるのではないか、と考えています。
やり方は3秒吸って8~10秒掛けて息を吐く。
この時風船を使うとより、吐くことが意識出来ます。
風船、膨らみますか?(笑)
まとめ
呼吸って無意識に何げなく行っていますが、体を変えるとてもパワフルな行為なんです。
こんな事を教えてくれたのは、アスレチックトレーナーの大貫さん。
僕も持っている、大貫さんが書かれたこんな本がとても参考になります。
当院の本棚に置いてありますので、ご興味のある方はどうぞ手に取ってご覧ください^^
当院の治療、施術、トレーニングでも呼吸を大変重要視しております。
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