起き上がりやダッシュで下腹部が痛む高校サッカー部の男の子の治療。
こんばんは。
今日は寒い豊橋市でした。
こういう日はやっぱり鍋ですね。
ウチもかなりの回数で鍋頻度が上がります。
いろんな味が楽しめて、大満足です。
寒い日が続きますが、学校の部活はそんなの関係無く活動しています。
先日、高校のサッカー部の子が来院しました。
ダッシュで下腹部が痛くなるとの事。
キックや起き上がる時にも痛い。
???
これは…。
【サッカー選手に多い怪我】
サッカー選手で下腹部を痛めた、と聞くとまず考えなければいけないのはグロインペイン。
鼠径部と言う股関節前面を中心とした痛みを引き起こす疾患で、サッカー以外にも陸上やウエイトリフティングに多い疾患です。
走ったりボールを蹴ったりを頻回に繰り返す事で、炎症が起き痛みとなって現れます。
彼の場合も良く蹴る右側に痛みを強く感じました。
下腹部に痛みを感じた彼は心配になり、泌尿器科を受診したそうです。
グロインペインの知識を知らなかったら疑ってしまいますよね。
異常なし、と言われ当院を受診してくれました。
【診てみると】
触っての痛みは殆どありません。
筋力テストも異常なし。
鼠径部と言うより腹筋が痛い様子。
グロインペインは腹筋まで痛みが及ぶことがあります。 もしくは腹筋の炎症があるのかもしれません。
股関節前面、太もも前面、お尻がとても固くバキバキに張っていました。
痛む箇所を中心に3分程の治療。
「これで起き上がってみてくれる?」
「???」
「あれ?痛くないです」
その後、お尻を緩めてこの日は終了。
その場でのもも上げ、起き上がり動作では痛みは消失してくれました。
【グロインペインのセルフケア方法】
グロインペインの原因としては股関節前面を中心とした筋肉の筋力低下、硬化などが挙げられます。
自宅で出来るセルフケアとしてはストレッチが挙げられます。
ストレッチ箇所としては、
①股関節前面
②太もも前面
③腹筋
などをストレッチすると良いでしょう。
やっと喋り出しました。
え~、が多くて聞き苦しいですね。 すみません。
【二回目で…】
二回目の先日、様子を聞くと、
「30分一本の練習試合に二本出ました。二本目は痛かったっス」
「うそ?試合出ないって言ってたじゃん」
「人数がいなかったんで、しょうがなかったっス」
半ば苦笑いしか出ませんでしたが、ゲームに出られるようになったのはこちらも少し安心しました。
【まとめ】
グロインペインはまだあまり知られておらず、症状が出ると「なんでこんなところが?」と困惑してしまう方も多いと思います。
今回の彼のように泌尿器系の問題も考えてしまうのは至極当然のこと。
症状を出さないために、上記のストレッチを毎日のケアに組み入れてくださいね。