アスリートが風邪になりやすい要因とその対処法。

今日も雨降りの豊橋市です。

昨日は東京マラソンがありました。

当院の患者さんもメンテナンスを行いレースに挑まれました。

寒い中大変だったと思います。

レース後の体調管理は十分に行って欲しいですね。



先日受けたセミナーは、免疫、それにまつわる栄養摂取、コンディショニングのお話でした。

対象はアスリート向け、と言った内容でしたが一般の方にもとても参考になる無いようだったので、僕の復習も兼ねてブログでシェアしたいと思います。

このページの内容



免疫力


風邪ウイルスの侵入を防御するために、人間は粘膜でもってこれに対抗します。

目、鼻、口などいわゆる湿った状態の箇所ですね。

体内に入るとウイルスに対して発熱で攻撃し、下痢で排除するのですがそうなると体調がどうしても崩れてしまいます。

アスリートにとって発熱や下痢は体力を奪われ、それまで積み重ねてきたトレーニングが帳消しになってしまう可能性もあります。
安易な投薬もドーピングに引っかかってしまうかもしれません。


体内にウイルスを侵入させないためには、なるべく粘膜によって防ぐ必要があります。

そこにはSIgAという免疫抗体が存在し、これが体内にウイルスが入らないように目、鼻、口にある粘膜の段階で対抗します。


体調により免疫力は変わる

このSIgA抗体は体の体調によりその量が変化します。

体の疲労度が高ければ高いほどSIgA抗体は減少していくのです。

アスリートにおいては高強度のトレーニング期、強化合宿などは疲労度が高くなるため感染の注意が必要です。

一般の方においても寝つきが悪い、日中眠い、口が渇く、などは疲れのサインなのでこういった場合は気をつけた方が良いでしょう。

辛い合宿を乗り越えた、激しい練習をやりきった、などは達成感とホッとした気持に満たされとても心地よいものです。

しかし、ここで気を抜いてしまうとウイルスに感染するリスクが非常に高くなります。

この辺りは選手個人のみならず、指導者にも頭に入れて欲しいところです。




感染を予防するには

感染を予防するには手洗い、マスク、うがいなどを徹底することです。

特に手洗いにおいては指先の洗浄は徹底したほうが良いとの事。

ここは洗い残しの多い所であり、何気なく指先を目、鼻、口に持っていくことで感染するケースが非常に多く、手洗い前に目、鼻、口を触るのは避けるべき、というのはとても納得しました。

うがいはウイルスを洗い流し、マスクは侵入を防ぐのに必須。

水分摂取を励行し、部屋の乾燥を防ぎ、タオルの使いまわしや回し飲みなども禁忌との事。

これは家族内での感染を防ぐ為にも気をつけなければ、と改めて思いました。

SIgAを増やすには

SIgA抗体を増やすにはまずは休養が必要です。

それにもまして増やすことが出来るのは、中等度の運動だそうです。

出てきました! ここでも「運動は万能薬」を裏付ける大きな証拠です。

息が上がるほどの運動ではなく、お喋りが出来るくらいの少しきつめの運動。

ウオーキング、体操、水泳、などが良いでしょう。

これぐらいの運動では細胞のミトコンドリアが活性することが分かっています。

ミトコンドリアが活性するとエネルギーが沢山生産され、疲れにくい、疲労が取れやすい体になります。

運動でもたらされる体への恩恵は、本当に計り知れないものがあるのです。




何を摂るか

肝心なニュートリションですが、乳酸菌の継続摂取が有効との事。

しかし、摂取してすぐに効果が現れるのではなく4週間くらいのタイムラグが存在するため、試合などの日から遡っての摂取開始が望ましいのだそうです。

選ぶ基準では殺菌され要冷蔵では無い物の方が腸内で乳酸菌が活性化してしっかりと働いてくれるとの事。

この辺りはホェ~っと初耳だったのでとても感心して急いでメモメモ。

この日は大塚製薬さんがメインスポンサー。

この度発売されたこちらは、乳酸菌、タンパク質がバランスよく摂れ、乳糖不耐性でヨーグルトなどの乳酸菌ではお腹の調子が悪くなる、という選手にも大変良いのだとか。

ラグビートップリーグ、トヨタヴェルブリッツでも実際に継続的に処方され良い効果を上げているというお話も聞けました。




まとめ

この商品の為のセミナー?(笑)だったとしてもとても得るものは大きかったです。

大事な時の感染による体調不良は、それまでの積み重ねが全て崩れてしまいます。

何事も日頃の予防が大切だと改めてわかりました。

皆さんも指先しっかり洗いましょう!




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