手根管症候群を改善するかんたん対処法とは。
こんにちは。
豊橋市札木町の佐々木接骨院、院長の佐々木です。
今日は良い天気の豊橋市です。
昨日から長男が風邪でダウン。
急な気候の変化に体がついていかなかったようです。
ラグビースクールの試合後も少し辛かったとの事。
ゆっくり休ませて、一日も早く治ってもらいたいです。
先日、ジム仲間の方に相談を受けました。
「指が痺れて手根管症候群って整形で言われたんだけど、そのままで何もしてくれない。どうしたらいい?」
手根管症候群は手をよく使う職業の方に多い、手の疾患です。
こんな事を続けてもらえれば、軽いものでは改善が可能です。
【手根管】
手根管とはなんぞや?という話になりますが、そもそも指に痺れが出ているのは手首に原因があります。
その手首に手根管は存在します。
この青丸の中にある帯のようなもの。
これは屈筋支帯と言われ、手根管という空間を形成する天井の部分になります。
輪切りにして見てみましょう。
下側に手首にある骨が並んでおり、天井に横手根靭帯という屈筋支帯があります。
この空間に指を曲げる筋肉につながる腱や、正中神経という神経が存在します。
この手根管と言う空間が窮屈になってしまうと、腱や神経に障害が出てきます。
こういった障害をひっくるめて手根管症候群と言うのです。
【原因は?】
妊娠や出産時、更年期の女性に多く見られます。
骨折などの怪我や手を多く使う職業、スポーツ選手などにも多く見られます。
女性ホルモンの影響やオーバーユースにより手根管内の圧が高まり、圧迫に弱い正中神経は扁平になってしまいます。
【症状は?】
そうなると、正中神経が関係する親指、人差し指、中指が痺れたり、曲げることが出来なくなってしまいます。
母指球筋という親指の下にあるプニプニが委縮し痩せてしまう事もあります。
明け方に痺れが強く感じ、手を振ったりすると楽になります。
酷くなると、母指球筋の委縮の影響でOK👌サインが出来なくなってしまいます。
【対策】
オーバーユースの場合は、なるべく安ませてあげる事が必要でしょう。
現状の生活で症状が出ているので、原因と考えられるものは止めるか少し控えることが必要です。
あと、手首に対するこんなアプローチも有効です。
このように、屈筋支帯のある部分を軽く押さえながら、左右や上下にながら動かしてあげます。
皮膚を少しずらすような感じで、決して強く抑え込まず、屈筋支帯を動かしてあげます。
こうすることで屈筋支帯の緊張が取れて、手根管内の圧も下がり、症状が軽減します。
【まとめ】
これはあくまでも軽い初期の症状に対するアプローチです。
指の麻痺や、委縮が強い場合は腫瘤が存在する可能性もあります。
そう言った場合はMRIなどの検査が必要になります。
ちょっとおかしいな?と思ったら軽く手首をずらしてみて下さい。