膝のお皿の下に痛みを感じた時の対処法。
こんにちは。
豊橋市札木町の佐々木接骨院、院長の佐々木です。
今日は台風の影響で今のところ風が強い豊橋市です。
15時くらいに直撃とのこと。
当院も看板、植木鉢などを院内に避難させました。
皆様も気をつけて下さいね。
今日のブログは膝に関してのお話です。
偶然、トレーナー先のバスケットチーム、アメリカンフットボール部、来院してくれた患者さんに共通した膝の症状が続きました。
診させてもらっていて、運動を頑張っている子、その親御さんが理解しておくべき重要な症状なのではと感じましたので、ブログでシェアさせて頂きます。
【お皿の下が痛い】
診させてもらったみんなの症状は、膝のお皿の下が痛い、というものでした。
触ってみると少し腫れがあるのも共通しています。
中高生の年代でお皿の下の痛みでまず、考えられるのがオスグッド病でしょう。
膝蓋靭帯と言われる太ももの筋肉からの繋がりの部分や、膝蓋靭帯がくっつく脛骨粗面と言われるところに痛みが現れる特徴があります。
押すとかなり痛かったり、曲げることが出来なくなることもあります。
しかし、オスグッド病の場合は痛みを感じる場所が小さく、先ほど挙げた箇所に限局しています。
今回のみんなの症状はお皿の下全体に痛みを感じていました。
【膝蓋下脂肪体】
痛みの原因はこれです。
膝蓋下脂肪体。
このように膝にはお皿の下あたりに脂肪組織が存在し、関節同士が円滑に動くよう助けてくれています。
今回続いたケースは、膝を沢山動かすことでこの部分に炎症が起きてしまっていました。
しかし、この症状は運動を頑張っている中高生すべてに見られかと言われればそうではありません。
今回診させてもらった中高生にはある共通項が存在しました。
【反張膝】
初めて聞いた方もいらっしゃると思います。
実際に説明させてもらった時も、みなさん「反張膝?」と言っていました。
肘では良く見られますね。
伸ばすと反ってしまうくらいにしなって伸びる肘です。 これは反張肘と言われます。
反張膝の場合も膝を伸ばすと真っすぐ以上に膝が伸びてしまい、後方に反ってしまう状態を言います。
曲がる角度は変わりません。
なので、反ってしまう分、膝の関節が動く範囲が正常な膝に比べ大きくなり、激しく大きく動かされる事によって膝蓋下脂肪体に炎症が起きてしまうのです。
これは運動においては諸刃の剣となります。
良く動いてしまう分、安定感に欠けるため、膝の捻挫を起こしやすくなります。
しかし、可動範囲が大きいので、水泳のキック、サッカーのキックなどは加速度が増し、水やボールに強い力を与えることが出来ます。
【自分で出来る対処法】
炎症が起きて痛みを感じ、腫れや熱感などがある場合は冷やした方が良いでしょう。
ビニール袋に氷を入れて氷のうを作り、患部に20分程当てましょう。
あと、やはり膝蓋下脂肪体へのストレスを軽くする必要があります。
その方法はこんな感じで行ってください。
膝を伸ばした状態でお皿の上に手を当てて、
お皿を下に押し下げてあげます。
汚い僕の足ですみません💦
これを痛みを強く感じる時にやると、驚くほど軽減されます。
注意して頂きたいのは、真下に押すのではなく、足首に向かって押し下げること。
反りを増さないように、お皿を足首の方向にずらす感じでやってみて下さい。
【まとめ】
先ずは自分の膝がどうなっているの把握することが大切です。
鏡で見て反っていないか。
膝を伸ばして座った時に、膝の下に隙間があるかどうか。
こんなところをチェックして、御自分の、または子供の膝の状態を把握してくださいね。