当院では患部の状態を詳細に把握するために、超音波観測装置を導入しております。
超音波は骨だけではなく、レントゲンでは映らない靭帯、筋肉、筋膜などが画像として抽出することが出来ます。
今まで見た目と患者さん自身の主観で判断されていた痛みの程度が、機械による画像でより客観的な判断が出来るようになりました。
これはふくらはぎの肉離れの超音波画像になります。
この患者さんのふくらはぎは、見た目では全く異常はありませんでした。
しかし、実際に見てみると、まるの部分に大きな出血を表す、黒く扁平な画像が確認出来ます。
もう一つはこちらの画像。
整形外科でレントゲンを撮ってもらい、異常なしと診断された小学生の男の子の足の様子です。
骨が折れたような線が確認できますが、これは骨折ではなく、骨端線という成長過程で現れる正常な骨の軟骨を表すものです。
骨端線の存在自体はもちろん正常なのですが、外からの圧痛部位と超音波で確認できた骨端線の場所がぴたりと一致し、骨端線を痛めたことが明確に確認することが出来ました。よく見ると少し離開している事も確認出来ます。
このように問診、触診と併せて画像を抽出する事で患者さんもご自身の体の状態をしっかり把握でき、認知することが出来ます。
「画像で分かっても、治るスピードは変わらないでしょ」
と思われるかもしれませんが、最新の痛みの科学では、痛みの認知が痛みの改善、修復に大きな影響があると分かっています。
当院では間違いのない判断による治療を行うため、患者さんが納得して、ご自分の体に向きあって頂くために超音波観測装置を導入しております。
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