挑戦の果てに

おはようございます。

 

今日は雨ふりの豊橋市です。

皆様、足元にはくれぐれもご注意くださいね。

 

以前、ブログで競艇に挑戦する患者さんを紹介させて頂きました。

 

二度目の挑戦で競艇学校の試験を合格し、勤めていた会社も辞めて彼の挑戦は始まりました。

 

入学してしばらくして、彼のお父さんから連絡がありました。

「息子が足がむくんで仕方ないから、どうしたらいいか先生に聞いて欲しいって言ってるんです。」

 

まだ、携帯電話の使用は許可されず、手紙でのやり取りのみで、こう綴ってあったそうです。

 

〇寝る時に足を挙げること
〇適度に圧迫したほうが良いこと
〇セルフマッサージ、カーフレイズをやってみたらどうか

などをアドバイスさせて頂きました。

運転姿勢は正座をもっとべったりさせたような超低姿勢。

膝を極端に曲げる状態を強いられるので、血流などの循環の悪さも考えられました。

 

 

しばらくして、またお父さんから相談を受けました。

脈拍が極端に下がって入院しているとの事。

しばらく療養して検査を受けたそうです。

 

甲状腺機能低下症…。

 

甲状腺から出る甲状腺ホルモンの分泌が低下して、身体のだるさや疲労感、むくみなどを伴う病気です。

 

これは僕の推測ですが、過剰な減量、厳しい訓練などによる心身への強いストレスが原因なのではないかと思います。

 

明らかな怪我のケースはアクシデントとして翌年にまた編入できるそうなのですが、こういった場合は、適正でない、と判断され編入は認められないそうです。

 

お父さんのお話を聞いて、何とも言えない気分になってしまいました。

あれだけ頑張ったのに、報われない事があるのか、プロは本当に厳しい、限られた世界なのだなと思ってしまいました。

「でも、○○君は誰も経験出来ないような事を経験して…」

こんな軽々しい言葉を言って申し訳ないと思うと同時に、彼の気持ちを思うと涙が出そうになりました。

 

旅立つ前日に、

「今までこんな言葉を支えにやってきたんだよ」

と一枚の紙を彼に手渡しました。

「かっこいいですね!」

と言ってくれました。

 

出来るし、やれる。

 

ここまでやれた彼ならなんだってできるはず。

 

僕も負けずに、挑戦を続けていきたいと思います。

 

 

 

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