中学生のオスグッド治療で本当に必要な事。

先日、オスグッド(膝の成長痛)で困っている中学生が来院しました。

両ひざのお皿の下がとても痛いとの事。

以前も痛めてから一度良くなったようですが、また痛みが強くなったようです。

年齢、痛む箇所、動作時痛などを鑑みてオスグッドと考えました。



【オスグッドになる三つの大きな要因】


当院ではオスグッドなどの成長痛の要因として、以下の事を重要視しています。

①成長スパートに入っている。
成長期に特に身長が伸びる時期を成長スパート期と言います。 女の子は早熟でおよそ12歳前後、男の子は少し遅くて14歳前後。
この時期に骨がぐんぐん伸びるため、筋肉より伸びるスピードが速い骨は骨にくっ付いている筋肉を過剰に引っ張り、くっ付いた部分に負担が掛かり痛くなってしまいます。

②オーバーワーク
部活の練習、クラブの練習などで身体に負担をかけ過ぎるとエネルギー不足になり、成長に必要なエネルギーも練習で消費されるため成長するための必要な栄養が枯渇してしまい、身体が破綻してしまいます。

③摂取カロリー不足
②に共通した原因ですが、練習のし過ぎで成長に必要なエネルギーを消費するため、それを補うにはかなりの摂取カロリーが必要になります。帰宅して疲労から十分な食事をとらずに寝てしまう、というような生活を続けていると摂取カロリーが不足してしまい体を作る材料が足りないために体が破綻してしまいます。



【体の硬さが原因ではない】

良く体の硬さが原因、とされることがあります。 先ほども言いましたが、筋肉は骨に引っ張られている状態なので普段からあまり余裕のある状態ではありません。そこへストレッチを無理にしたら伸びないのも当然です。
二次的な原因ではありますが、先ずは栄養休養をしっかり摂った上で、無理の無いストレッチを行うのがベストでしょう。



【気をつけたい体重減少

カロリー不足、エネルギー不足の判断は体重が一番分かり易いと思います。
目安としては各年齢の標準体重の85%以下は要注意になります。



【痛みは取っても】

先日は来院した中学生は、見事に三つの要因を満たしていました(笑)

治療は炎症を取って膝周辺を中心に施術して終了。

中腰で痛かったのが、ビターンとしゃがめるようになりました。

しかし、これで良いというわけではありません。
彼の今後の成長のためにも栄養、休養の大切さをお母さんにお話させてもらいました。



【まとめ】

オスグッドなどの成長痛は、成長期だからしょうがない、と安易に考えるものではありません。
痛みに対しては、家族のバックアップが必要です。

成長痛は成長するために必要な痛みであり、ここでの休息は今後の為の貴重な時間と言えます。

「放っておけば治る」

という考えは、この大切な時期を軽視するとても勿体ないものだと思います。

こういった事は現場の指導者や先生にも分かって頂きたいですね。


成長期、育成の時期は勝利より大切なものがあります。

佐々木接骨院
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